「地球生態系と調和した持続的な農業生産を実現する」
現代の産業化社会は、わずか100年あまりの間に資源の枯渇、気候変動、生態系の劣化など、地球生態系に対して深刻な影響を及ぼしています。その責任は爆発的に増大してきた人口を支えるために開発された現代農業にもあります。生態調和工学協力講座では、地球生態系と調和した持続的な農業生産を実現し、また気候変動に対処する技術を開発するため、圃場から社会にいたる次世代型農業システムの構築や環境技術の開発についての研究を、西東京フィールドをベースに行っています。研究対象は、気候変動、耕地生態系、省エネ型農業生産技術から、生産者?流通?消費者とつながるフードチェーンにおける人と社会との関係にいたるまで多岐にわたります。しかし、弥生キャンパスより豊富な耕地・生態系資源を活用し、社会とのつながりを重視した研究という点では共通しています。
・完全人工光型植物工場の開発
・気候変動に適応する農作物の遺伝的形質に関する研究
・農作業の安全性や快適性に関する研究
・農業技術史に関する研究(農場博物館の運営)
・安全・安心の消費者志向を考慮したプレ・ポストハーベスト技術の最適化に関する研究
・医農食連携における高齢者のQOL改善に資する研究
教員
教授:河鰭 実之
准教授:矢守 航
連絡先等
http://www.isas.a.u-tokyo.ac.jp
skawabata(AT)mail.ecc.u-tokyo.ac.jp
※(AT)は@に置き換えてください