- 環境と人類の調和
- 食料生産と環境との関係の体系化
- クリーンイノベーション
地域環境工学講座
生物システム工学講座
生物環境情報工学講座
教育方針
農学と工学の融合知を学び、それを応用する能力を養う。
講義
物理、科学、生物分野の基礎理論から応用まで幅広く、当選購読時の学問体系を学びます。
実験・実習・演習
生物・環境工学についての学問体系を土台として幅広い文献研究を行い、問題意識や研究方法を絞って調査、実験、モデルの構築を行います。
論文作成
教員の指導の下、過去の研究のレビューを踏まえた創造性豊かな研究を行い、データの解析やモデルの検討を通して考察を進め、論文の作成を行います。
生物・環境工学の世界
農学の使命は、環境を大切にし、地球上の他の生物との共存を図りながら、持続的な食料生産を実現することです。工学の使命は、与えられた自然条件、生物資源、人的資源の中で、最適な技術を創造することです。生物・環境工学専修は2つの分野、農学と工学、これらを調和させ、人類の生存と発展に寄与するための教育を行います。
人類は、自らの繁栄のために、また食料生産の効率を高めるために、自然物をさまざまにコントロールしてきました。しかし、このような行為が行き過ぎたり誤ったりしたために、砂漠化、温暖化、酸性雨などが起き、地球環境を悪化させました。
環境問題は、環境を大切に思うことだけでは解決しません。環境問題が生じた背景を調べ、その解決のための設計思想を持つことが重要と考えます。地球環境と人類の調和を図る、さらには安全・安心な食料生産の場としての地球環境を守る。そのような設計を行うことこそ生物・環境工学専修の使命なのです。それに必要なリモートセンシングによる地球観測や持続可能な生物生産などの分野は、生物・環境工学専修が最も得意とするところです。
生物・環境工学専修・専攻は“はかり解析する”、“科学し応用する”、“デザインする”という3つの分野と関わりを持って教育・研究を進めています。地球観測やリモートセンシング、バイオセンシング、3次元CGなどに関心を持つ学生諸君には“生物と環境をはかり解析する”分野を、食の安全・安心、ポストハーベストテクノロジー、安定持続型農業などに寄与したい学生諸君には“食と環境を科学し応用する”分野を、地球の砂漠化、洪水調節、劣化土壌の修復などを重要と考える学生諸君には“地球環境を考え地域をデザインする”分野を薦めます。生物・環境工学専修では、工学にその手法を求めつつ、生物生産と環境保全の調和と発展をめざしています。
(教育の目的)
地球・自然環境を保全しつつ食料生産の基盤と地域環境を整備し、生物資源を高度 に持続的に利用する課題を、主として工学的手法によって探究する能力を養うことを 目的とする。