土壌圏における物質移動現象を科学する



土壌は非常に貴重な天然資源です。その土壌が劣化する砂漠化、塩類化をはじめ、工場や家庭からの排水による土壌汚染、地下水汚染や農地において貴重な土壌が失われる土壌侵食といった問題が起きています。また、土壌は温室効果ガス(二酸化炭素、メタン、亜酸化窒素等)を放出しており、近年の気候変動にも影響を与えています。ところが、土壌に関わる様々な物理・化学・生物的な現象について、まだたくさんのブラックボックスがあります。 環境地水学研究室では、まず国内、海外の現場(たとえば塩類化が起きている地域や営農している圃場)における現地調査・測定を通じて、様々な問題が、どのようにして起きているのかを明らかにします。さらに、現地の土を実験室に持ち帰って、現場で起きている現象の再現を試みる中で現象を整理していきます。このように、様々な実験・観測で得られたデータを解析することで、最終的に土の中で起きている現象を明らかにしていきます。
・土壌環境保全が地球環境に与える影響
・化学物質の形態と移動に関する研究
・土壌中の物質循環過程の解明
・土壌科学を基礎とした沙漠化防止、持続的農業 に関する研究
・土壌汚染の予測と対策
教員
教授:西村 拓
助教:山崎 琢平
連絡先等
03-5841-5350
http://soil.en.a.u-tokyo.ac.jp/
staff(AT)soil.en.a.u-tokyo.ac.jp
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