2016年学部卒業
2024年修士課程修了
日本工営株式会社
岩崎里子
Q.生物・環境工学専修への進学を志望した動機を教えて下さい。
もともとは文Ⅲに所属しており、海外で働くことを希望していました(語学ができればなんとかなると思い、文Ⅲを受験しました)。 ただ、文学部や教育学部の講義よりは、自然科学系の講義(水資源問題、食糧問題など)に興味を持つ自分に気づき、 発展途上国の抱える多くの問題に対して、農村環境や農業生産基盤等を軸に関わっていきたいと考えるようになりました。 生物・環境工学専修は要求科目がなく、文Ⅲからも進学しやすかったことも、進路を選ぶ上で大きなメリットでした。
Q.生物・環境工学専修進学後の学生生活の中で、特に印象深いことは何ですか?
文Ⅲから進学したため、理系分野における基礎学力が足りない中、幅広い専門知識を先生方から十分に学ぶことができました。 お忙しい中、授業終了後にも質疑応答・補習に快く付き合ってくださった多くの先生方には感謝の気持ちでいっぱいです。 また、ゼミや研究において、調査結果と直球で向き合い、本質を突き詰めていく先生方・先輩方に、学問の真髄を感じていました。 農地研で学んだ本質を突き詰めていく姿勢は、今の仕事でも生かすことのできる大きな財産になっています。
Q.生物・環境工学専修で学んだことは、現在のお仕事にどのように活かされていますか?
私が所属していた農地研は、フィールド調査が多いため体力と根気が必要で、調査結果を苦労して得られた時の達成感は何物にも代えがたい経験でした。 この経験は、開発コンサルタントとしての現場調査に活かされており、 また現地政府職員や水利組合、農家など様々なステークホルダーと最適解を辛抱強く模索していく原動力になっています。 また、授業で学んだ土質力学や水理学、土壌物理学などは、建設現場(ダムや頭首工、水路など)の施工監理や、建設終了後の灌漑施設の運営・維持管理にも使っており、 技術者として重要な基礎知識を得られました。