大戸尚美

平成24年修士課程修了
株式会社 明治

Q.生物・環境工学専修(研究室)を志望した理由は?

私が生物環境工学を志望した理由は生物を対象として工学的手法で研究したかったからです。そう思ったきっかけは2年生の時の学科のオムニバス講義でした。それを機に基礎研究よりも身近な所に研究が活きる工学的手法に興味を持ちました。

Q.専修や研究室での思い出

この専攻や研究室の特徴は先輩や同期、後輩とのつながりが強いことだと思います。3年時にオープンキャンパスの準備を生徒主体でした時、先輩方が熱心にアドバイスをくださるなど面倒見が非常に良かったです。毎年研究室対抗ソフトボール大会がありみんなで練習したこともいい思い出です。歴代の先輩方も集まる飲み会もあるなど研究室で過ごした日々は研究や勉強以外も充実していました。

Q.当時の研究内容は?

当時の研究テーマは分光分析を用いた食肉の衛生検査で、この手法により全数検査を可能にすることを目的としていました。当時、中国で冷凍ギョウザに殺虫剤が混入していた事件などもあり、食の安全安心に対する関心が高まり、全数検査のニーズが高まっていました。研究が社会的な課題の解決に役立つと思い、テーマを決めました。研究自体はメーカーと共同で行うなど、外部の方々とも協力することで、研究の責任も実感し、様々な視点も学んだ充実した研究でした。

Q.現在の仕事を選んだ理由ややりがい

現在私は明治でチョコレートの研究開発の仕事をしています。この仕事を選んだ理由は2つあります。1つ目は、卒論・修論を通じて、身近な所で研究の成果を実感できることにやりがいを感じ、より多くの人の生活に関わる商品に携わりたいと思い、メーカーへの就職を志望しました。2つ目は弊社で働く人の魅力です。面接を通じ弊社で働く人の、人のつながりを大切にし、美味しいものが好きで、楽しみながらも真摯に仕事に向き合っている風土に惹かれ、一緒に働きたいと感じました。やりがいは自分が関わった商品が店の棚に並んでいる時です。お客様に商品を手に取って喜んで頂ける姿をみると頑張ってよかったなと思いますね。

Q.2年生へのメッセージ

皆さんの中にも駒場の講義などを通じて興味のある分野や進みたい進路のイメージを持つ方は多いと思います。しかしやりたいことがどの学科でできるのか分からず決めきれないのが現状だと思います。本当に自分のやりたいことができる学科はきっと見つかりますし、その学科で学べることは期待以上だと思います。ガイダンスなどを通じてよく検討し後悔ない選択をしてください。

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