城宝由紀子

日本工営株式会社

Q.生物・環境工学専修への進学を志望した動機を教えて下さい。

当時は環境問題に関する議論が活発化してきた頃であり、環境問題に取り組むため“遺伝子から宇宙まで”幅広い研究分野を有している同専攻に興味を持ちました。他の分野にも興味があったため生物・環境工学は第2志望だったのですが、実際に進学してみて、対象分野の広さから教養学部時代には知らなかった分野についても興味が湧き、自分のやりたいことを見つけることができ、将来につながる知識・経験を得られたことは非常にいい機会でした。

Q.生物・環境工学専修進学後の学生生活の中で、特に印象深いことは何ですか?

同じ研究室内でも扱っている研究テーマが多岐に渡るため幅広い知識が身に着いたことは、生物・環境工学専修ならではの経験だったと思います。また学業以外の活動への理解もあったため、運動部の活動にも力を入れることができ、国体出場のために授業や実習を休まなければいけなかったときも配慮をしてもらえました。学問も部活もどちらも真剣にうちこめたことは今の財産になっています。

Q.生物・環境工学専修で学んだことは、現在のお仕事にどのように活かされていますか?

博士課程に進学する際に、それまでの研究テーマから変更を希望し、西アフリカでイネの研究を行いました。現地滞在中に開発コンサルタントの方々とお会いしたのがきっかけで、現在の仕事を目指すようになりました。当時イネの研究といえばアジアが主な対象だったので、アフリカでの稲作経験がある人は珍しく、ニッチな経験を有していることは今の仕事でもかなりプラスに作用しています。

ゼネコン・建設業

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